投資信託事始め(2)~ファンドの運用方針

投資信託事始め(2)~ファンドの運用方針

前回の記事に引き続き、投資信託の情報を整理してみます。
前回は投資対象/地域による分類で整理したのですが、
今回はファンドの運用方針によって分類します。
ここからは、主に株式を対象とした投資信託を取りあげます。

アクティブファンド

アクティブファンドは、ファンドマネージャーが、
市場平均以上の収益を目指すタイプの投資信託です。
例えば、日本であれば日経平均株価やTOPIX、
アメリカ合衆国であればNYダウやS&P500など、
代表的な株価指数(インデックス)があります。
このような指数は市場全体の平均的な株価の推移を表しています。
アクティブファンドは、これらのインデックスを上回る成績を目指します。

ファンドマネージャーは、マクロ経済指標や各国の金融政策、
各企業の財務状況といった複雑な情報を高度に分析し、
特に株価の値上がりが期待できる銘柄を選定します。
どのような基準で運用するかについてはファンドによりまちまちです。
したがって、投資家としては、交付目論見書をよく確認するとともに、
運用報告書により実績も確認する必要があります。

もしかしたら、一般的な投資信託のイメージはこちらの方かもしれません。

アクティブファンドのメリット

良くも悪くもファンドマネージャーの腕次第ですが、
優秀なファンドであれば市場平均を上回る優れた結果を残すものもあります。
交付目論見書や運用報告書、その他ウェブなどで投資情報に目を通し、
優秀なファンドを見極めることが大切です。

アクティブファンドのデメリット

上記のようにファンドマネージャーの高度な分析が必要となるために、
必然的に高い運用コストが発生します。
このコストは、信託報酬という形で投資家に転嫁されます。
以下で取り上げるインデックスファンドに比べて、
アクティブファンドは信託報酬が高い傾向にあります

また、上記と重複しますが、運用成績はファンドマネージャーの腕次第ですから、市場の状況によっては、市場平均以上に大きな損失が発生する可能性があります。

アクティブファンドの例

ひふみ投信
セゾン資産形成の達人ファンド
グローイング・カバーズ[新成長株ファンド]
DIAM新興市場日本株ファンド
朝日Nvest グローバル バリュー株オープン

※あくまで例として挙げており、推薦しているわけではありません。

 

インデックスファンド(パッシブファンド)

上記のアクティブファンドに対して、インデックスファンドは、
市場平均と同等の成績を上げることを目指して運用されます。
各ファンド(投資信託)は、ベンチマーク(基準)となるインデックスを定め、インデックスに連動した値動きになることを目指します

日本であれば日経平均株価やTOPIX、米国であればNYダウやS&P500など、
それぞれの地域や市場に代表的な株価指数(インデックス)があります。
したがって、ベンチマークのインデックスに対応して、
こちらも多数のファンドが存在します。

ファンドの運用は、保有する株式の割合を、
実際の市場の構成割合と一致させる(近づける)ことにより行なわれます。
例えば、 「ニッセイ日経225インデックスファンド 」の場合には、
下図の比率で個別銘柄が運用されています。

 出典: ニッセイ日経225インデックスファンド の交付目論見書 ( 2019.05.16 )


能動的に有望な株価を選定して運用する”アクティブ”ファンドに対して、
インデックスというベンチマークに受動的に追従するため、
インデックスファンドは “パッシブ”ファンドとも呼ばれます。

ニッセイ日経225インデックスファンド 」 を例にとると、
下のグラフのようにベンチマークである日経平均株価と非常によく連動していることがわかります。

出典: https://www.nam.co.jp/fundinfo/nn225/outline2.html

 

インデックスファンドのメリット

まず、市場の平均的な動きに連動しているため、
個別銘柄などと比較すると値動き安定していることが挙げられます。
多数の銘柄を含んでいるため、必然的にリスク分散につながります。
したがって、投資の初心者でも始めやすいです。
また、運用方針により、アクティブファンドに比べると、
ファンドの運用コストが低くなるため、信託報酬も安く抑えられているものが多いです。

インデックスファンドのデメリット

これがデメリットと言えるかどうかは各投資家の方針次第でしょうが、
基本的に市場平均とほぼ同等の運用成績になります。
したがって、それ以上に大きく収益を上げたいという場合には、
インデックスファンドは向きません。

インデックスファンドの例 ( ベンチマーク)

ニッセイ日経225インデックスファンド (日経平均株価)
ニッセイTOPIXインデックスファンド(TOPIX)
iFree NYダウ・インデックス (NYダウ)
iFree S&P500インデックス (S&P500)
バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF ( FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス )

※あくまで例として挙げており、推薦しているわけではありません。

まとめ

以上のように、投資信託は大きく、
アクティブファンドとインデックスファンドに分けられ、
それぞれメリット・デメリットがあります。
しかしながら、最終的に重要なのは、もちろん利益が上げられるかどうかです。
私としては、一般的な投資家がどちらにすべきかという点で一家言ありますが、
詳しい比較や考察は今後行なっていく予定です。

今回は以上です。それでは。