長期投資の利回り(1)

長期投資の利回り(1)

こんにちは。

先日の台風15号では、一部地域にて停電が発生したり、
多くの鉄道会社で運休や遅延が発生したりと、影響を受けた方も多かったと思います。
被害にあわれた方におかれては、一日も早く復旧できるようお祈り致します。

私は、一般のサラリーマンが投資を行なう場合には、
リスクとリターンのバランスを考えると、
低コストのインデックス投資(株式)を中心に長期間の運用を考えると良いと思っています。

そこで、長期投資を実践する上で、利回りについて考えてみます。
また、再投資と利回りの関係についても考えてみたいです。
今回の記事では、投資といえば株式投資を指しています。

利回り

投資を実践して得られる利益に相当するのが利回りです。
投資に関心がない方でも、一度は耳にされたことがあるでしょう。
申し少し正確に表現すると、
利回りとは「投資金額に対する1年間の収益の割合」です。

(総合)利回り [%] = ( 配当金(分配金)+ 投資収益 + 値上がり益 – 税金)/ 投資元本 × 100

例えば、100万円投資していて、
配当や売却益などで1年間に5万円の利益が発生した場合、
利回りは、5/100 ×100 = 5%ということになります。
※実際には、投資収益に対して発生する税額を考慮する必要があります。

長期投資を実践していくと、うまくいけば長年にわたり利益が蓄積されるわけですが、
その蓄積のされ方を最大化したいことは言うまでもありません。
この観点に関する話題として、よく「複利効果」のことが言われます。
これは、長期投資を行なっていくうえでの大事なポイントです。

(注意)
収益についてですが、単に利回りといった場合、
通常は配当や売却益といった確定した投資収益を指すことが普通です。
ただ、この記事では、長期保有していく前提で考えているため、
いわゆる含み益である値上がり益を合わせて、
総合的な利回り(総合利回り)で話を進めさせていただきます。
株式の個別銘柄の場合には、株主優待も加味します。

単利

複利を考える前に単利を抑えておきましょう。
単利は単純に、投資収益を再投資せず、
元本を増やさずに一定のまま運用することで得られる利益(利回り)です。
あるいは元本に対してのみに利息がつく場合です。

例えば100万円を運用して年間利回りが10%の場合では、1年間に利回りが10万円となります。
ただし、元本は100万円のまま変わりませんので、
2年目以降もずっと10万年の利回りがつきます。

年間利回りをR[%]とすれば、これを数式で表現すると以下になります。

$$N年後の投資資産 = 初年度の投資元本 × (1 + N×R /100)$$

定性的に表現すれば、運用年数に比例して資産が増えていきます。

複利

複利は、運用で得た収益や利息を再投資することによって得られる利回りです。

株式や投資信託・ETFを長期保有で運用する場合でいえば、
配当金(分配金)を再度投資して運用することで実現されます。

例えば100万円を運用して年間利回りが10%の場合では、
100万円の10%である10万円が1年目に利回りとなります。
2年目は元本が110(100+10)万円になりますので、
この10%の11万円が2年目の利回りになります。
同様に、3年目は元本が121(100+5)万円になりますので、
この10%の12.1万円が3年目の利回りになります。

利回りをR[%]とすると
$$N年後の投資資産 = 初年度の投資元本 × (1 + R /100)^N$$
となります。

定性的に表現すれば、運用年数の指数関数で資産が増えていきます。

単利vs複利

上記の説明から、単利で運用するより複利で運用する方に分があることは明らかですが、
実際の数字で比較してみましょう。

初年度の投資元本を100万円とします。
上記の例では利回り10%としていましたが、もうちょっと現実的に5%とします。

この条件ですと、以下のグラフで表される結果となります。
運用が長期にわたるほど、両者の差が大きくなり、
複利の方が圧倒的に良い成果を生むことが分かります。

まとめ

投資の収益を最大化するためには、複利で運用することが重要になります。
すなわち、株式投資、投資信託やETFの場合には、配当や分配金を再投資することです。
将来的に配当を生活資金やレジャーに消費することは考えてもいいと思いますが、
投資資金が十分な規模になるまでは我慢した方がよいでしょう。

配当(分配)金が3%とすると、
投資資金が100万円では3万円、1000万円では30万円といったように、
資金が大きくなればより多くの収益を自動的に受け取ることができます。
一般のサラリーマンにとっては、年間30万円というのは、
馬鹿にできない金額ではないでしょうか。
さらに言えば、運用資金が1億円あれば、その3%は300万円です。

よく、「お金に働いてもらう」という表現が使用されますね。
運用資金が大きくなれば、まさにそのような状態が実現できるわけです。

次回に続きます。それではまた。