長期投資の利回り(3)

長期投資の利回り(3)

こんにちは。
前々回、投資の元手があれば、複利運用が強力な資産形成のツールになることを見ました。
前回、投資の元手が無い場合でも、積立をおこなう形で複利運用を行なうことで、
資産形成のチャンスが得られることをご説明しました。

今回は少し補足を行ない、このトピックのまとめとします。

いくつかの運用パターンの比較シミュレート

初期投資と定額積立の組み合わせ

年代や家族構成にもよりますが、
投資の元手が1000万もないけれども、100万円程度なら用意できるという場合はありえます。
そうであれば、ひとまず100万円を複利運用し、月5万円積立を行なうというケースも想定できます。
つまり、前々回と前回の記事の内容を組み合わせたものです。

これと比較するために他に3パターン用意し、グラフに重ね書きしました。
ここでは年利5%としていますが、
月5万円積立てながら30年複利運用(緑)すると、
1000万円を30年複利運用する(灰)のにほぼ匹敵する資産を築くことができます。
さらに初期資金で100万円があれば(青)、追い抜くことができます。

年利の数字によってこの傾向は変わりますが、それでも、
中長期にわたって資金を積み立てながら複利運用することは非常に強力であることがわかります。

投資効率についてもう少し細かく考えると…

基本的な筋書きは上記の通りで、これが理解できていれば差し当たり十分です。
ただ、投資する商品の種類によって生じる、
配当金(分配金)に対する税金の細かな違いを考慮することで、
さらに複利効果をさらに大きくできる可能性があります。

ETFの場合、分配金を現金で受け取る形になりますが、
受け取った現金がある程度の金額に蓄積するまでは、
すぐに再投資というわけにはいきません。
特に、投資元本が100万円以下というような少額の場合であれば、
一度の分配金は数千円という単位の金額になるでしょうから、
投資対象としている銘柄をすぐに買い増しすることはできないことが普通です。

一方で、通常の投資信託であれば、
分配金を現金で受け取るにしろ、再投資に設定しているにせよ、
「最小買付金額100円 買付単位1円」というふうに細かく投資できるため、
すぐに買い増しすることができます
その意味では再投資への効率は良いです。

さらに、投資効率の観点から言えば、投資信託で分配金なしのタイプがもっと良いです。
上記の分配金ありの場合には、分配金を受け取る際に課税されます。
原則として、20.315%(所得税15.315%、住民税5%)が課税されます。
(NISA口座での運用だったり、外国ファンドであったりすると話は変わってきます。)
分配金なしの場合には、ファンドが運用益を投資し分配金が発生しませんから、
分配金を受け取る時の課税を受けずに済みます。

したがって、利回りが同等のパフォーマンスのETF、
および投資信託(分配金あり)と投資信託(分配金なし)があった場合、
投資信託(分配金なし)が1番複利効果が大きくなります。

まとめ

投資を実践していく上で必須となる利益計算をまとめました。

基本的な指針としては、
・まとまった現金資産があれば複利運用する
・定額積立で追加投資し複利運用する
・最低限必要な現金資産は確保しておく
ということになります。

実際に投資信託やETFを買い付ける際には、
ぜひ長期間で得られる収益をシミュレートしてみてほしいです。

今回は以上です。お付き合いいただき、ありがとうございました。