三菱UFJ国際投信より超低コスト海外株ETF誕生(S&P500、MSCIオール・カントリー・ワールドインデックス)
- 2019.12.26
- 投資全般

こんにちは。
年の瀬の忙しさでなかなかブログ更新できず、久しぶりの投稿となってしまいました。
インデックス投資家にとって嬉しいニュースが発表されました。
三菱UFJ国際投信より、新たに低コストの海外株ETF2銘柄が上場することになりました。
どちらも、ベンチマークとなる株価指数自体のパフォーマンスが優れているので、低コストETFとしては国内の投資家に有力な選択肢になりそうです(S&P500とMSCIオール・カントリー・ワールドインデックス)。
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信(2558)
その名前からもわかるように、ベンチマークがS&P500のETFです。
これまで、国内に上場しているS&P500連動のETFでいえば、SPDR® S&P 500® ETF (1557)の0.0945%(税抜き)が信託報酬最安でした。
これを下回るコスト設定になっているのは素晴らしいです。
ただ、1557にしても、この水準の信託報酬であれば十分低コストなのですが、国内上場のいずれのS&P500連動のETFも取引量が少なく流動性に欠けるのが難点です(1557で1日の出来高が3,000程度)。
私個人としては、コストばかりでなく、新設されたこのETFがどの程度の出来高で取引されるのかにむしろ関心があります。
三菱UFJ国際投信は、すでにノーロード投信である「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(信託報酬年0.088%(税抜き))を販売してに人気を博していますが、同じベンチマークをもつETFがどれだけ投資家を引き付けられるのか注目ですね。
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」(2559)
ベンチマークが「MSCIオール・カントリー・ワールドインデックス」のETFです。
また、「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」<2559>は、既存のETF「上場MSCI世界株」<1554>(日興アセットマネジメント)の信託報酬0.24%を大幅に下回った。海外ETFでも「iShares MSCI ACWI」が0.31%の水準なので、「ベンチマークをMSCIオール・カントリー・ワールドインデックスに置いているETFでは、世界的にも最も低い水準の信託報酬率を実現した」(代田氏)という。ただ、上場費用(年0.0075%)や対象指数の商標(上限0.05%)などの費用がかかるため、公募投信「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の0.104%にはやや及ばない手数料率になっている。
引用元:上記記事(https://www.morningstar.co.jp/market/2019/1223/fund_00402.html)
記事中にあるように、すでに三菱UFJ国際投信は、ノーロード投信である「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」を販売しており、ETFがどれだけ活発に取引されるのか注目です。
まとめ
パフォーマンスに優れた海外の株価指数に対して、日本の投資環境が良くなるのはたいへん喜ばしいです。
国内市場でETF取引できることで、海外籍ETFの取引・保有で発生する、為替手数料や分配金に対して現地で発生する所得税等のコストがなくなるため、大きなメリットがあります。
実質的には、より低コストの海外籍ETFより低コストになる可能性が十分にあります。
これからも日本の投資環境が良くなっていくと良いですね。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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