2020年株式市場のリスクにそなえよう
- 2019.12.27
- 投資全般

こんにちは。
今週もに入っても、NYダウはじめ、アメリカの株価指数は続伸して最高値を更新し続けています。
誰かが「株価上昇はトランプ大統領からのクリスマスプレゼント」という表現を使っていました。
アメリカ株に投資している投資家(私自身もふくめ)にとってはうれしい限りで、今年後半(10月頃)からの株価の上場は特に力強いです。
以下の図表を見ていただくとわかるように、ふり返ってみれば去年(2018年)のクリスマスにも20%ほどの下落があり、このときに追加投資しているとさらにリターンが向上していたわけです。
この意味では、トランプ大統領から2年連続で、投資家へのクリスマスプレゼントが送られたといえますね。

しかしながら、ここではマイナス要因についても見ておきたいです。
そもそも、以下の図表のように、株価は12月には上昇しやすい傾向があるものなのです。
そして、年明けから3月頃までのあいだには、株価は下落する傾向がみてとれます。

もちろんこれは過去20年の統計にすぎず、個別の大きなプラス・マイナス要因があれば話は別です。
しかしながら、来年2020年に関しては、世界経済のマイナス要因が複数挙げあれており、情勢によっては一気に世界経済の失速につながる可能性もあります。
上記記事中の7大リスクのうち、以下の項目が特に大きな世界経済のマイナス要因でしょう。
- 米中対立の再激化
- BREXITを巡る不安
- 中東情勢の緊迫化
- 朝鮮半島の危機再燃
この中でも、米中対立は、世界の覇権争いに関する根深い問題であるため、一朝一夕には解決するのが難しいでしょう。
現在は、米中貿易の第1段階の合意がなされ、株式市場にも楽観的なムードが支配的になっています。
しかし、台湾・香港やウイグルをはじめとする人権問題にみられるように、基本的価値観が全く異なる両国だけに、これからも一進一退の攻防が続きそうです。
さらに、中国はそもそも景気後退の局面に入っていると考えられ、そのこと自体も世界経済のリスク要因になります。
また、国内に関して言えば、2019年10月に消費増税後に経済指標が悪化しており、景気後退に入っていることは間違いないでしょう。
リスク要因のあふれた世界経済情勢のもとで、内需を確実に減らす増税を行うという判断が未だに信じられません。
経済情勢を冷静に考えると、2020年の株式市場には不安な要素がたくさんあります。
先のことは確実に予測できませんが、下落の局面になったならそれはそれで投資機会にできるよう、資金管理の態勢を整えておきましょう。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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