有名投資家のポジショントークにご用心

有名投資家のポジショントークにご用心

こんにちは。

ジム・ロジャーズという人は、ときに三大投資家に数えられる著名な投資家です。
というのも、かつてジョージ・ソロス氏と組んで伝説的なファンド「クォンタム・ファンド」を運営し、驚異的な好成績を挙げている過去があるためです。
しかし、この人は露骨なポジショントークをするので、注意が必要です。

以下の記事を読んで吹き出しそうになりました。

 

AERA dot. (アエラドット)
 
世界的投資家ジム・ロジャーズ「それでも日本株を買う理由」 〈週刊朝日〉
https://dot.asahi.com/wa/2020010700037.html
「世界3大投資家」の一人とされるジム・ロジャーズ氏(77)は、かつてジョージ・ソロス氏とともに伝説のヘッジファンドを運営、10年間で約4000%という驚異的な数字をたたき出し、世界中にその名を轟かせた...

 

ジム・ロジャーズ氏の現在言うことでまともなのは、日本の消費増税が間違った政策であるということくらいではないでしょうか。
投資の話題に関しては、株式市場を自らの利益を最大化する方向に誘導しようとしている可能性が高いです。
彼の話を真に受けて、振り回されることは危険ですから注意した方が良いと考えます。

なにせ、彼は、2019年12月には「日本株は持たない」と公言しているのですから。

 

 

彼が日本株に投資しない根拠として挙げている以下のような要因は、根深い問題ばかりで一朝一夕に(この1カ月)解決するようなで解消するはずもありません。
以下はいずれも、ジム・ロジャーズから見た日本の問題点。「日本は好きだが、日本株は持たない」からの引用です。

日本政府の借金は1100兆円とも言われており、今も借金を重ね続けている状況だ。

彼は借金だけでなく、人口減少に伴う、借金を返済する人が減少していることも懸念している。

むしろ負債を大量に抱えている日本にとって、多額の出費が必要となる東京2020オリンピック・パラリンピックは、日本を衰退させる要因にもなり兼ねない。

日本経済の具体的な問題点は何だろうか。ジム・ロジャーズが指摘するのは、債務が増加しているにも関わらず、人口減少・少子高齢化が起き続けていることだ。

韓国には潤沢な資本がある一方、北朝鮮には高い教育を受けた労働者が多数存在する。両国間の経済活動が開放されれば、大きな発展が見込めるという。

~中略~

ジム・ロジャーズはすでに大韓航空の株を購入。アジアをリードする国として関心を寄せている。

 

これらの主張については、今回の記事世界的投資家ジム・ロジャーズ「それでも日本株を買う理由」でも、「日本が抱える深刻な問題は根本的に解決しておらず日本は衰退に向かっている」という点は変わっていません。だから、「それでも」とついているわけですが、弁明が苦しいですね。

いずれにしても、今回の発信も、一般の投資家を動かすことで自らに有利な市場環境を形成しようとする、ポジショントークと考えてよいでしょう。

日本の金融政策を否定的にとらえる以下の主張など、彼が投資している韓国がやってきたことですし。

世界経済の歴史を振り返ってみても、通貨の切り下げ策によって、中長期的な経済成長を成し遂げた国は見当たらない。

引用元:世界的投資家ジム・ロジャーズ「それでも日本株を買う理由」

以上のように主張に一貫性がありませんので、彼のような有名投資家が何かを発言するときは要注意です。

他の有名投資家であるウォーレン・バフェット氏に関しては、投資手法がバリュー投資であるため一般投資家には参考になる点もあると思いますが、彼のようなリターンを得ることは至難の業です。
彼のような徹底的なファンダメンタルズ分析はまず真似できませんし、こちらも別の意味で注意が必要です。
もっとも、彼自身は投資に関して著書を書いたりしませんので、直接的に彼の投資哲学を聞くことはできませんが。

驚異的なリターンを実現する投資の達人には学ぶべき点があることは事実ですが、資金力で劣る一般の個人投資家が望みのリターンを得るためには、彼らに安易に追随するのではなく自らの頭で考えて行動する必要があると考えます。

 

今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。