米国雇用統計2020年1月:堅調な経済状況も先行きが懸念される
- 2020.02.19
- アメリカ

こんにちは。
アメリカの1月の雇用統計が発表されました。
あいかわらずアメリカ経済は好調なようです。
主要な指標を上記記事中より抜粋させていただきます。
引用元:https://news.mynavi.jp/article/20200211-971112/
とくに良かったのは、非農業部門雇用者数の増加数です。
市場予想の16.5万人増を大きく上回る22.5万人増となりました。
ただ、製造業については1.2万人減と、昨年から続く米中貿易摩擦の影響が続いており低調な結果でした。
また、昨年までの雇用統計の数字が大幅に下方修正された点は少し気がかりです。
ただ今回の統計では2018年4月から19年3月までの雇用者数が51万4000人分下方改定された。09年以来の大幅な年間改定だ。雇用の伸びが今年、急減速する可能性がある。
引用元:https://jp.reuters.com/article/usa-economy-idJPKBN20123H
次に、失業率は前月より0.1%高い3.6%でしたが、依然として低水準で推移しています。
失業率が上がったこと自体も求職者が増えたためと考えられ、むしろ景気が堅調であることを示唆しているといえます。
労働力人口に占める働く意欲を持つ人の割合である労働参加率が63.4%と2013年6月以来の水準に上昇したことが失業率を押し上げた。
引用元:https://news.mynavi.jp/article/20200211-971112/
また、平均時給は28.44ドルとなり過去最高を更新しました。
なかなか給与が上がらない日本人にとっては、順調に給与が増えているのはうらやましい限りです。
なお、前年比の伸び率は18カ月連続で3.0%超を維持した。
引用元:https://news.mynavi.jp/article/20200211-971112/
全体的に、1月の雇用統計はアメリカ経済が依然として好調を維持していることを示しています。
しかし、この時点ではコロナウィルスの悪影響はほとんど受けていないので、今後の経済指標は悪化していくものと思われます。
アップル社が売上高が達成できない未通しであると発表したニュースにみられるように、電子機器や自動車などのサプライチェーンが生産能力を低下させている状況下では、世界経済の停滞を免れることはできないでしょう。
今のところアメリカ経済は好調ですが、先行きが懸念される状況であることから、景気の先行指標といわれる株価はこの先下落する可能性は十分に考えられます。
このような可能性も考慮にいれて、株価下落時のチャンスを逃さないように、現金保有率を高めておくことが良いように思います。
今回の記事は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた。
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