苦境の豪ドル債ファンドにみる資産運用の失敗例

苦境の豪ドル債ファンドにみる資産運用の失敗例

こんにちは。

投資対象の資産を見誤ると悲しい結末が待っているという、一つのケーススタディとして興味深い事例がありました。
オーストラリア債ファンドにて、分配金の引き下げが相次ぎ、資金の流出がとまらないというニュースです。

オーストラリア準備銀行の政策金利引き下げにともない、債権の利回りが低下していることが根幹にあります。
特に、通貨が豪ドル建てのファンドでは、為替市場でも豪ドル安が発生して、ファンドの苦境に拍車をかけている状況です。

相次ぐ利下げにより豪州の10年国債利回りは3日時点で0.79%と過去最低を更新。2%超あった1年前から半分以下に低下しており、同じく過去最低まで低下した米10年債利回りの1.14%を大きく下回る水準にある。外国為替市場では豪ドルへの下押し圧力が強まり、豪ドル・円は1豪ドル=70円台後半で推移。09年4月以来の70円割れが視野に入っている。

引用:https://www.morningstar.co.jp/market/2020/0303/fund_00616.html

 

オーストラリア 10年債券利回りを20年程度の期間でチャートに出したのが以下の画像です。
利回りは2000~2010年ごろはおおむね5~7%の水準でその後に低下していますが、それでも2018年まではおおむね2.5%以上の水準で推移していました。
しかし、利回りは2019年以降に急落して、現在は0.7%ほどの水準まで来ています。

 

<オーストラリア 10年債券利回り>
出典: https://jp.investing.com/rates-bonds/australia-10-year-bond-yield

FXのスワップポイントも本質的に同じですが、外国債の高い利回りにつられて、資金を投入することは一般的に危険をともないます。
「日本円で貯金していても金利が付かないし、金利の高い外貨貯金や外国債券に投資しよう」という気持ちはわかりますが、一般的に金利が高いということはリスクが高いということです。
また、金利が高い通貨は信用度が低いともいえるので、為替リスク(円より相対的に弱くなる)も発生しやすいと考えるべきです。
目先の高利回りにつられて投資することは非常に危険です。
このようなリスクを含むファンドや(リターンをしぼり取られる)高コストのファンドを省いていくと、投資の対象たりえるファンドというのはおのずと絞られていきます。

 

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた。