S&P500インデックス投資(2)~投資信託編~

S&P500インデックス投資(2)~投資信託編~

こんにちは。

前回の記事に引き続き、トピックはS&P500です。
今回の記事は実用性を重視して、実際にどのようなファンドに投資するのがよいか、具体例を挙げて説明してみます。

ファンド選びの指針

S&P500という指数自体が、長期にわたって、
優れたなパフォーマンスを誇っており投資対象として有望といえます。
そこで実際に投資をする場合に、証券会社やファンドを選択するには以下の観点を押さえればよいでしょう。
これらはいずれも、インデックス投資を行なう上で基本的なチェック項目であり、
他の指数に投資する場合にもあてはまります。

  • 指数にきちんと連動しているか。
  • 販売手数料や信託報酬といったコストが低く抑えられているか。
    特に信託報酬などの毎年発生する保有コストが低いことが重要
  • ファンドの資産規模が十分な大きさか

特に最初の2つが重要です。

上記の観点からお勧めできる投資信託やETFをピックアップしてみます。
日本人が海外ファンドに直接投資するのは難易度が高いので、国内のファンドを取り上げます。
なお、以下では2019年10月6日現在の情報を記載しています。

投資信託比較

オーバービュー

近年、低コストのインデックスファンドが登場してきており、
個人投資家にとって環境が良くなっています。
なお、以下に挙げるものは、すべてノーロード(販売手数料が無料)の投資信託です。

よく信託報酬に着目して議論されていますが、それ他の保有コストも発生する場合があるので、実質コスト(トータルコスト)を念頭に入れる方が正確です。
なお、保有コストは直近決算期の運用報告書の情報を元にしています。
(税込金額のため、消費税増税後は若干上がるはずです)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

ウェブサイト:https://emaxis.jp/fund/253266.html
設定日:2018年7月3日

指数への連動

こちらは最近設定された若いファンドで、期間は短いですが、
以下のグラフのように、指数に非常によく連動しています
ベンチマークが基準価格とほとんど重なっていて、見分けがしづらいほどです。

出典:月次レポート 2019年08月30日現在

保有コスト

信託報酬:年0.138%(税込み)
実質コスト:年0.203%(税込み)

以下のように保有コストが非常に低く抑えられています。
100万円分保有していたとしても、年間わずか2000円ほどです。

ファンドの資産規模

純資産総額:301.87億円(2019年10月04日)

S&P500連動の国内のファンドとしては最大です。
上記グラフを見ていただければわかるように、設定以来着実に資産規模が増えています。
多くの投資家から信頼を得ているといえます。

分配金

まだ1度しか決算期を迎えていませんが、分配金は拠出されていません
ファンド側で運用益を再投資して、複利効果の点で効率的に運用されていると考えられます

取扱販売会社

以下のURLを参照ください。
https://emaxis.jp/fund/253266.html#tab_sales

iFree S&P500インデックス

ウェブサイト:https://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/3340/detail_top.html
設定日:2017年8月31日

指数への連動

こちらも設定日が最近であるため、長期間でのデータはありませんが、
以下のグラフのように非常によく連動しており、むしろ若干指数を上回っています。

出典:運用報告書(全体版)第1期(決算日 2018年9月7日)

保有コスト

信託報酬:年0.248%(税込み)
トータルコスト:年0.380%(税込み)

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と比較すると2倍弱とやや高いです。
それでも投資信託の中では低コストの部類でしょう。
以下に見るように、資産規模がまだそれほど大きくないので、コストが割高になっている可能性があります。資産規模が成長するのに従い、保有コストも下がると考えられます。

ファンドの資産規模

純資産総額:80.56億円(2019年10月04日)

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と比較すると、3割以下の規模です。
ただ、上記グラフを見ていただければわかるように、設定以来着実に資産規模が増えています。

分配金

こちらもまだ1度しか決算期を迎えていませんが、分配金は拠出されていません
ファンド側で運用益を再投資して、複利効果の点で効率的に運用されていると考えられます

取扱販売会社

以下のURLを参照ください。
https://www.daiwa-am.co.jp/funds/detail/3340/detail_sales.html?sct-details

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

ウェブサイト:https://site0.sbisec.co.jp/marble/fund/detail/achievement.do?Param6=189311199

指数への連動

設定日:2019年9月26日と誕生したばかりのファンドです。
したがって、指数への連動を確認できる実績はありません。

保有コスト

信託報酬:年0.0938%程度(税込み)
実質コスト:不明

まだ設定されたばかりのファンドなので、実績データはありません。
しかし、日本で1番信託報酬が安い投資信託となります。
これを裏付ける運用方法に説得力があり、私は期待しています。

米国のS&P500連動ETFとして名高い「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」に実質的に投資することにより低コスト化を実現しています。一般的に、投資信託よりETFの方が保有コストが低いことが反映されていると考えられます。

ファンドの資産規模

純資産総額:2,091百万円(2億910万円)

設定されたばかりですので、当然まだ規模は小さいです。
公表されている通りの低コストで運用できれば、今後急激に拡大することが予想されます。

分配金

まだ決算期を迎えていないので不明です。

取扱販売会社

SBI証券

備考

これまでは、VOOなどのアメリカ国籍の低コストETFと比べると、投資信託の保有コストは高いのでETFを買うという選択肢を取る人もいました。
特にVOOは保有コストが0.03%ときわめて低く、過去のパフォーマンスも優れたETFです。
しかし、このような低水準のコストを実現できれば、わざわざ外国市場で売買する必要性が低くなります。いずれにせよ、アメリカ等海外へ投資し易くなるのは大歓迎です。
※VOOについては次回の記事で解説予定です。

iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド

ウェブサイト:https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/261023/ishares-us-equity-index
設定日:2013年9月3日

指数への連動

非常によく連動し、しかも近年は若干指数を上回るパフォーマンスになっています。
今回取り上げた中では1番運用期間が長いファンドであり、その意味での実績はあります。

出典:マンスリーレポート2019年8月30日現在

保有コスト

信託報酬:年0.367%(税込み)
実質コスト:年0.407%(税込み)

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と比較すると2倍強と少し高めです。
それでも低コストの部類には入ると思います。

ファンドの資産規模

純資産総額:29.61 億円(2019年8月30日現在)

「iFree S&P500インデックス」と比べても、資産規模はかなり小さいといえます。
運用年数は上記2つより長いですが、相対的にはコストが少し高めですので、上記のファンドほど拡大しないかもしれません。

分配金

6度決算期を経験していますが、一度も分配金の拠出はありません
ファンド側で運用益を再投資して、複利効果の点で効率的に運用されていると考えられます

取扱販売会社

以下のURLを参照ください。
https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/products/261023/ishares-us-equity-index

まとめ

S&P500連動の投資信託を具体的に挙げてみました。

実績の面から総合的に見ると、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が1番お勧めです。
また、実績はないものの、今後の期待という意味では、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドも今後に期待が持てます。

みなさんの投資の参考になれば幸いです。
興味をもたれた方は、より詳細について是非ご自身で調べてみてください。

なお、上記はあくまで私の主観ですので、当然のことですが投資の判断は自己責任でお願い致します。

今回は以上です。ありがとうございました。